欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

ブレゲンツ Bregenz (オーストリア)

ブレゲンツは、オーストリア西部の細長い部分の一番北西の角にある国境の町です。ドイツとスイスの国境が近いものの、国境を越えても言語が変わらないため、外国というハードルは、一般に低い欧州の中でもかなり低そうです。町はボーデン湖の湖畔にあり、観光地としても知られています。駅は都市近郊にありそうな、割とモダンで特に味わいのない普通の駅ですし、入ってくる列車も新型電車が多く、地元の近距離旅客が多いです。そんな所に時々こうして長距離の客車列車が入ってくるのは、いいものです。客車列車にこだわりがある私でも、こればっかりの所へ行けば、そんなものかと思って、慣れて麻痺してしまいます。ここのように、たまに来るからこそ感動が増す、というようなものかもしれません。これは一日に4往復ある、チューリッヒとミュンヘンを結ぶEC特急で、オーストリアを走るのは僅か15分ぐらい。そのオーストリアの唯一の停車駅がここです。

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ややこしいことに、この近くには、ブルデンツ(Bludenz)という駅もあります。違う路線なのですが、フェルトキルヒ(Feldkirch)からは、ブレゲンツ行きとブルデンツ行きの両方の電車が出ます。もちろん、似ているとはいえ、十分判別できるのですが、それは一旦知ってからの話です。フェルトキルヒでブレゲンツへ行こうと思って、まだ時間があるなと思っていたら、ブルデンツ行きの電車が向こうのホームに入ってきて、慌てて走った経験があります。間違って乗ってしまう前に、違うらしいと気づいたので良かったのですが。

(撮影:2011年12月)