欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

パドヴァ Padova (イタリア)

多くの観光客が訪れる北東イタリアの古都、パドヴァです。鉄道の面でも路線が分岐合流する結節点となっており、周辺にもボローニャやベネツィアなどの都市があるため、ここで乗り換えたことのある人も多いでしょう。私はかなり昔、この駅の近くで1泊しましたが、その時は、歴史の厚みが街全体に漂っているようで、何となく重苦しさを覚えました。今回は、前回は無かった、レールが1本だけのトラムシステム(どちらかというとガイドバス)ができていて、駅前や町中を走っていました。それのせいなのかどうか、前回ほどの重みを感じずに駅周辺を歩き回ることができました。

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停車中の列車は、客車列車です。普通から快速あたりに広く使われる、イタリアでは標準的な車輌の一つです。運転台もついているので、折り返しの際にも機関車を付け替えることなく、機関車の後押しで走ります。頭端式ターミナルの多いヨーロッパで客車列車がこれだけ残っているのは、この手の運転台付き客車の存在が大きいはずです。

 (撮影:2011年12月)