オロ・ウオスタス Oro Uostas (リトアニア)
オロ・ウオスタスとは、リトアニア語で「空港」を意味する普通名詞です。空港のことをその国の言葉で何と言うか、利用するなら知っておくべき旅の基本だろうとは思いますが、ラテン系の国々なら、英語の「Airport」を知っていれば、何となく想像がつきます。しかしこれは、知らなければ絶対わからないでしょう。リトアニアには他にも空港はありますが、鉄道駅があるのはここだけなので、駅名が単純に「空港」です。まるで千葉県のユーカリが丘線の駅名みたいです。ちなみにこれでも首都ヴィルニュス(Vilnius)の空港です。トーマスクックの時刻表にも、Vilnius Airport という駅名で載っていたのに、実際に現地に行ってみると、ヴィルニュス駅や列車の行先表示も空港駅の駅名標も、Oro Uostas だけで、英語の併記は見られませんでした。
もともとあったローカル線の単線の路線に、最近できた新駅です。ヴィルニュスとの間はノンストップで所要7分、一日16往復で、この1輌の新型気動車が行ったり来たりしているようです。駅から空港ターミナルは歩いて3分ぐらいと、使い勝手は悪くありません。最低限の投資で作った駅という感じで、無人駅。切符は車内で車掌が売ります。また、ここより先へ行く列車は一日5往復だけで、そのうちここに停まるのは1往復だけ。ヴィルニュスとの行き来だけに徹した空港駅です。
(撮影:2013年3月)