フランス北東部にある、ドイツとの国境駅です。パリとフランクフルトを結ぶTGVとICEが通り、何本かは停車します。それに対して普通列車は短編成です。ここでドイツとフランスの車輌を乗り換えることが多いですが、直通列車もあります。しかし乗客は少なく、…
日がすっかり落ちた島式ホームの駅に、スプリンターが停まります。スプリンターとは、オランダ国鉄で各駅停車を指す名称のようですが、主に南部地域を走るこの車輌につけられた愛称でもあるようです。英語で短距離走者という意味がありますが、オランダ語で…
ハンガリー南部の車窓は、どの線に乗ってもどこまで行っても、ひたすら大平原が続きます。変化に乏しい、正直ちょっと退屈な車窓を眺めているうちに、町や村があり、駅があります。ここキシュクンフェールエジハーザは、そんな中では大きな駅、大きな街の一…
チェコはローカル線の宝庫。トーマス・クックの時刻表に掲載されていない路線も沢山。国内全体にかなり稠密に、単線の細い線路が張り巡らされています。そこを走る列車の多くはレールバスのような小型の単行気動車です。そんな列車同士が途中駅で行き違いま…
ライン川本流で唯一の滝である、ライン滝の最寄りの街であるノイハウゼンの玄関駅です。駅のホームからライン川の流れが眺められる、なかなか景色の良い駅です。ラインファルとは文字通り、ライン川の滝のことです。このあたりのライン川は両岸ともスイスで…
日本の新幹線の初代0系が保存されている鉄道博物館があることで、鉄道ファンにもおなじみの、イングランド中東部にあるヨーク(York)。そのヨークから出ているハロゲート線の隣駅が、ポップルトンです。ハロゲート線は、ハロゲート(Harrogate)を経てリー…
オーストリア北西端、ドイツ国境に近いチロル山地にある、標高は1072メートルの高地にある駅です。この路線は両端の駅がどちらもドイツです。この駅と前後のオーストリアの数駅へ、オーストリアの他地域の駅から列車で行くには、ドイツを通り、ドイツの駅で…
首都ブリュッセルの隣町と言ってよい、割と大きな街と駅です。ブリュッセル空港へ直結の路線も開通してますすます便利となり、交通の要衝としての価値も高まりました。特急から普通まで、長い編成の列車も多く発着して活気があります。 都市の活気を感じる駅…
カリアティは、イタリアの半島最南部を占めるカラブリア州の、長靴のつま先の北側、タラント湾に沿った小さな町です。昔から南北格差が言われ続けているイタリアですが、北イタリアに比べると素朴で物価も安く、実は隠れたリゾート地としても知られているよ…
ポルトガル南西の都市ラゴスへ向かう、ローカル線の途中駅です。この地域一帯は、かつては鄙びた漁師町だったようです。しかし温暖な海沿いで、西ヨーロッパの中では地価や物価が安いので、近年はリゾート開発が盛んらしいです。この駅周辺にもリゾートマン…
欧州の分水嶺、ゴッタルド峠の北側にある駅、エルストフェルトです。現在、新しい長大トンネルを掘削中で、完成すれば、チューリッヒ~ミラノ間の所要時間が1時間も短縮されます。その後は5つのループ線を含む雄大な山越えルートを走る優等列車は、全て新線…
ボイコヴィチェは、チェコ南東部、スロヴァキアとの国境近くにある人口5千人足らずの小さな町です。中世末期にハンガリー軍の侵略を受けた歴史があります。このあたりの鉄道は、19世紀に開通した歴史ある路線ですが、旧態依然としており、今は短い編成の客車…
スイスのブッフス(Buchs)と、オーストリアのフェルトキルヒ(Feldkirch)を結ぶ19キロの区間のうち、途中の約半分は、欧州きっての小国、リヒテンシュタインを通ります。リヒテンシュタイン国内には駅が4つありましたが、うち1つは最近、列車が1本も停まら…
フランス北部、ノルマンディー地方の幹線上の駅です。パリからノルマンディー西部の港町、ル・アーブル(Le Havre)までの路線の途中駅であり、インターシティーも停車します。街は小ぢんまりとしており、ステンドグラスで有名な教会があったりするものの、…
スペインとフランスの国境駅、ポルボーです。この国境地帯はピレネー山脈が海に落ちる険しい地形で、駅も狭隘な高台に設けられています。隣駅フランスのセルベール(Cerbère)との間はほとんどがトンネルで、数分で到着しますが、車だと曲がりくねった峠道を…
ザール川に沿った小さな町、メルツィヒ。日曜の朝、まだ町はひっそりと静まり返っており、ザール川から湧き立つ朝霧が町を幻想的に包んでいました。 しかし駅だけは別世界のように大勢の人で賑わっていました。若い人が多く、列車でどこかへ出かけるようです…
スロヴェニアの観光地として有名なブレッド湖。その一番の最寄り駅はローカル線のブレッド・イェゼロ(Bled Jezero)駅ですが、もう一つのアクセス駅として、オーストリアとリュブリアーナを結ぶ幹線上に、ここレチェ・ブレッド駅があります。ここからブレッ…
リスボンから西へ、欧州大陸最西端駅カスカイス(Cascais)へ行く路線は、ポルトガル国鉄の運営ですが、他の路線とつながっておらず、この間だけを行ったり来たりする近郊私鉄のような雰囲気です。本数も結構あって、リスボンの都市圏輸送の一環を担っていま…
イタリア北部、トレンチーノ地方の中心的な町の一つが、ブレッサノーネです。ドイツ語名は、ブリクセン(Brixen)です。オーストリアの国境に近く、イタリアの中でもドイツ語がかなり話されている地域です。そのため、この地方の駅は、各駅とも2ヶ国語表示に…
ウェールズのローカル支線にある駅です。小ぢんまりとした観光地になっているようです。ウェールズは、スコットランドと比べても地味で話題になりにくい地方ですが、それだけに独特の雰囲気があり、特に田舎にいくほど強い感じがします。地名もウェールズ語…
オランダ南東部、隣がドイツという国境駅です。れっきとしたオランダ国鉄の駅には違いないのですが、このあたりの駅には、オランダ国鉄とドイツ国鉄の両方の自動券売機が置いてあります。行き先によって買える範囲や割引切符の種類が違うからでしょう。 駅自…
シンプロン・トンネル北側の鉄道の要衝、ブリーク駅 です。スイス国鉄の駅前に、もう一つ、私鉄の駅があります。マッターホルン・ゴッタルド鉄道の駅です。この私鉄は、狭軌の山岳鉄道です。 スイスの狭軌は、狭いと言っても、レール幅は1000ミリメートルあ…
ハンガリーでは亜幹線クラスなのでしょうか。パッとしないどんよりとした天候の中、これといった見所もないローカルな汽車旅の途中です。単線区間の小駅、ブーチューセントラースローで、上下列車が行き違います。日本でも二昔ぐらい前まで、こういった単線…
アイルランド北西部にある小さな町の駅です。かつては複線で交換駅だったけれど、単線化されてしまい、跨線橋も必要なくなり閉鎖され、反対ホームは使われなくなっている、という、日本でもあちこちに見られるローカル線の典型的な駅です。しかし駅員はいて…
チェコ国境に近いスロヴァキアの中都市、トレンチンは、駅の近くの岩山にお城があって、観光地としても賑わっています。首都ブラチスラバ(Bratislava)へ向かう幹線の途中駅ということもあり、それなりの利用者がいて活気のある駅です。 ホームで安全を監視…
ベルギー西部にある中規模の駅です。本線は、リエージュ(Liège)とドイツのアーヘン(Aachen)を結ぶ幹線で、かつては多数の通過列車がありましたが、タリス用の高速新線ができてから、日本でいう並行在来線のようになり、ローカル列車が中心になりました。…
ルステナウはオーストリアの西の端っこにある町です。結構大きな町ですが、駅は北西のはずれにあって、駅を出るとすぐ国境でスイスに入ってしまいます。ルステナウの人は、住んでいる場所と目的地によっては、この駅を使わず、徒歩で橋を渡ってスイスの駅を…
フランス北東部のはずれのモーゼル川沿いにあるこの駅では、短編成の電車が平日4往復、休日2往復、折り返していきます。広い構内を持つ国境駅です。かつては貨物列車が通関のために滞留して大忙しの駅だったのでしょう。今も駅の先に貨車がある程度停まって…
ザグレブから北東へ88キロ、ハンガリー方面とオシエク(Osijek)方面が分岐する、クロアチア北部の人口3万の町、コプリヴニツァにある駅です。折り返しとなる始発のヴァラジュディン(Varaždin)行きローカル列車が入線してきました。 独立紛争から20年、治…
ルクセンブルク最北端駅の次の駅で、同国内有数の閑散駅の一つです。ベルギーへ直通する列車は通過するので、列車本数は2時間に1本です。単線の無人駅で、駅舎もありません。駅周辺は人家が多少ありますが、森閑としたところです。 冬の朝でしたが、乗ろうと…