欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

シネイ Ciney (ベルギー)

ナミュール(Namur)とルクセンブルク(Luxembourg)の間にある、シネイという小さな町の駅です。やはりビールの国ベルギーだけあって、町にはビール醸造所があり、シネイというブランドのビールを作っています。駅は分岐する路線もない中間駅ですが、追い越しのできる2面4線のホームがあります。こういう構造の駅は、欧州ではそれほど多くありません。幹線の駅とはいえ、地下道も跨線橋もなく、下車する人は構内踏切を渡って駅舎へと行きます。

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停車中の列車は2輌編成のローカル電車で、各駅に停まってナミュールまで行きます。ここで30分ほど停車して、ルクセンブルク発ブリュッセル行きのインターシティーを先に通します。しかし、停車時間も長いので、乗り通す人はほとんどいません。そもそも鈍行はいつもガラガラです。乗ってきた僅かな乗客は、ここで降りるか、さもなければインターシティーに乗り換えます。インターシティーも日本と違って特急券などの特別料金は必要ないので、しごく当然ですが、それだけに、各駅停車の方が風前の灯のような印象です。私も空いている鈍行でのんびりと行きたかったのですが、発車までの時間が長すぎるので、ここでインターシティーに乗り換えました。インターシティーの方はかなりの席が埋まっていて、窮屈な旅でした。それでも鈍行でゆっくり行く人など誰もいません。

(撮影:2012年12月)