欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

イルン・フィコバ Irun Ficoba (スペイン)

スペインとフランスの国境の鉄橋です。両国の国鉄は線路幅が違うため、昔から列車の直通が面倒で、この区間も国境を越える列車はわずかです。それを補うかのように、1メートルゲージのスペインのバスク鉄道が、この橋を渡ってフランスの国境駅アンダイア(Hendaia)の国鉄駅前まで走っています。こちらは自動改札も導入された近代的な鉄道で、運転本数も多いです。

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一応スペインに分類しましたが、写真を撮るために立っている場所はフランスです。写っている列車は、大体左半分がスペイン、右半分がフランスにいます。左に見える工場のような建物は、スペイン国鉄Renfeの検車区で、Renfeの大きな看板も見えます。川はこの向こうで大きく右へと蛇行しているため、鉄橋の背後に見える山などは全てスペインです。列車は完全にスペインのこのあたりの市民の足として定着しており、最後の国境の一駅は、利用者が減る感じはしますが、ここは国境の両岸の町が接近していて交流もあるようで、同じスペインとフランスの国境でも、反対の地中海側の険しさとは対照的です。

(撮影:2013年10月)