アーヘン・ハウプトバンホフ Aachen Hbf (ドイツ)
ドイツで一番西にある都市、世界遺産の大聖堂でも知られるアーヘンは、欧州の都市名をABC順に並べるとトップに来る都市でもあります。市のはずれにベルギーとオランダとの国境があります。鉄道面では、ドイツ国内のケルン方面への始発駅であるほか、最近はブリュッセル方面との間をタリスとICEが相互乗り入れするようになって、その停車駅としても活気があります。他方でオランダとの国際列車は短編成のローカル電車です。
そんなアーヘン中央駅の一番端のホームに、ひときわ古い異質な年代物の旧型電車が停まっていて、異彩を放っています。これが2時間に1本、ベルギーのリエージュ(Liege)との間を走るローカルな国際快速電車で、ベルギー国鉄の旧型車です。ドイツの車輌が軒並み近代化して綺麗なので、それらとの格差が際立っています。ドイツを鉄道で一回りして、最後にここへやってきて、これから初めてベルギーへ向かう、という人がこの電車を見たら、ベルギーは何と遅れた国なんだろうと不安に思うかもしれません。私は逆に喜んだのですが。
(撮影:2012年12月)