欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

フィゲラス Figueres (スペイン)

バルセロナから北東へ列車で2時間弱の、カタルーニャ州ジローナ県にある小都市です。発音は、フィゲラスとフィゲレスの中間ぐらいのようです。スペイン人の間では、サルバドール・ダリという、20世紀を風靡した画家の街として知られているようです。ダリはこの街で生まれ、この街で最期を迎えました。観光名所としてはダリ美術館ぐらいしかありませんが、その美術館すら訪れず、鉄道に乗って駅前旅行だけをして、また次の列車へ、という自分に、少しばかり苦笑してしまいました。ヨーロッパには、駅前だけだと特に面白くないのに、旧市街に入ると味わいの深い所が、日本以上に多いと思うので、できれば鉄道乗り回しもほどほどにして、旅程にゆとりを持たせた方がいいです。

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この街が鉄道面で面白いのは、市街地を挟んで反対側に、2010年12月に開業したばかりの高速新線の駅があることでしょうか。線路幅の関係が日本と逆で、この在来線の駅が、従来のイベリア軌間の広軌であり、高速新線の方がフランスから来る線路の幅が狭い標準軌だということです。二つの駅の中間が市街地なので、もしもう一度行く機会があれば、今度は美術館見学を兼ねて、両駅間を歩いて乗り継いでみたいと思っています。

(撮影:2011年12月)