欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

クピッター Kupittaa (フィンランド)

フィンランド南西部の町、トゥルク。ヘルシンキ都市圏を除けばほとんど長距離輸送のみのフィンランド。市内に2つも長距離列車が停車する駅がある都市は、それほどありません。しかしここトゥルクには、終着の一つ手前、歩けないこともない近い所に、クピッターという駅があり、全列車が停車します。クピッターは終着トゥルクと違い、風格はありませんが、モダンな都市近郊型の雰囲気が漂う駅です。ただ、トゥルクとの一駅間を市内交通的に利用する人はほとんどいません。

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月曜の昼下がり、トゥルク発ヘルシンキ行きのIC特急が入線です。客車は4輌で、最後尾に機関車がついています。始発トゥルクから乗らなくても空席もたっぷりの、のどかな昼下がり。この駅の方が近い観光施設もないわけではありませんが、トゥルク駅と違い、利用者はほとんど地元の人のようです。

(撮影:2017年08月)

スラヴォンスキ・ブロド Slavonski Brod (クロアチア)

スラヴォンスキ・ブロドは、クロアチア北東部のボスニア国境にある人口6万弱の小都市です。ザグレブ、ベオグラード、サラエボの各首都へ大体同じぐらいの距離です。駅は町はずれの少し寂しい所にありますが、ボスニアとの国境をなすサバ川までは歩いて10分もかかりません。徒歩でボスニアへ渡ることも簡単にできます。

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IC特急列車ザグレブ行きの入線です。電気機関車に続いてコンパートメントの客車5輌編成。昔ながらの欧州の長距離列車の風情を十分残してくれていました。車内はガラガラで、ザグレブまでコンパートメント独占の快適な旅ができました。

(撮影:2016年03月)

リリエンフェルト・クランケンハウス Lilienfeld Krankenhaus (オーストリア)

ウィーンから西へ80キロ余りの幹線上に位置する都市、ザンクト・ペルテン。ここから南へ垂れ下がっている、ヨーロピアン・タイムテーブルにも掲載されていない盲腸ローカル線は、途中でさらに二つに分岐し、どちらも行き止まりの終着駅になります。こういう形状のローカル線は、日本にはありそうでありません。石勝線開通前の夕張線と登川支線が、やや近いですが、あちらも登川が明らかに支線格でした。それに対してこちらは、途中の分岐駅トライゼンから分かれた後も、そういう優劣はなく、運転本数も同じです。それでも、距離の長い方がザンクト・ペルテンから終点まで直通で、短い方はトライゼンで反対ホームの列車へと乗り換えることになります。

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ここは、その乗り換えた方の、終着の一つ手前の、単線でホームだけの無人駅です。リリエンフェルトという町の外れにあり、近くに病院があるぐらいで、それが駅名になっています。その他は国道が並行していて、人家が散在している山村です。お店などは見当たりません。そこに一輌編成の気動車列車が到着。乗降客は私だけでした。

(撮影:2017年03月)

ノルトハイム Northeim (ドイツ)

オフシーズン平日の11時すぎ、ニーダーザクセン州の小都市ノルトハイム駅に、6輌編成プラス後押し機関車のローカル列車ハノーファー行きが入線です。このあたりは旧西ドイツの一番東に位置しています。町は静かで、天気も良く、紅葉が綺麗でしたが、目を見張るというほどでもありません。

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時間帯のせいでしょうが、列車は空いていて、利用者には高齢者が目立ちます。日本ほどではないものの、こういう地方の小都市の例にもれず、この街も人口は漸減傾向にあります。鉄道面でも、乗換駅なのに高速新線がこの駅を通らずに開通したため、それ以前は特急が停車していたのに今はローカル列車ばかりとなってしまい、余計に寂しさを感じます。

(撮影:2015年11月)

コリントス Korinthos (ギリシャ)

ギリシャのペロポネソス半島へは、かつてはバルカン半島本土と異なる狭軌の路線がアテネからつながっており、のんびりと島を鉄道で一周することができました。しかしここ数年で標準軌への改軌と合わせて近代化工事が進み、徐々にモダンな電車が快走する普通の路線になってきています。便利にはなりましたが、趣味的には味気なくなってしまいました。

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コリントスはアテネ空港から直通列車が1時間に1本あり、所要1時間20分。有名なコリントスの運河を渡ってすぐ到着する新しい駅です。廃駅となった狭軌時代の旧駅とは少し離れていますが、駅名は一緒です。

(撮影:2016年02月)

ルクセンブルク Luxembourg (ルクセンブルク)

小国ルクセンブルクの首都であり最大都市であるのは、国名と同じルクセンブルク市。鉄道面でも完全な中心駅であり、国内各地への路線はこの駅から放射状に出ています。複雑な地形で谷間に旧市街が広がる町です。そのため、市街地からほど近い場所でも、田舎のような風景が撮れる角度があったりと、なかなか興味のつきない首都です。

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この列車はルクセンブルクから写真左方向のエッテルブルック方向の北部へと北上する列車に見えますが、実は機関車が後ろに着いていて、写真右方向のルクセンブルク駅へと向けてスピードを落とし始めるあたりなのです。客車はルクセンブルク国鉄の二階建て新車4輌で、後ろについている機関車はベルギーの機関車のようなので、ベルギーからの国際列車でしょう。

(撮影:2015年07月)

ドラメン Drammen (ノルウェー)

ドラメンは、ノルウェーの首都オスロから南西に約40キロ。市内人口6万強で、オスロ首都圏の終わりのような場所にあります。ドラメン川がフィヨルドの湾に流れ出る所にあって、駅も川に面していて眺めがいいです。

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人口密度の低いノルウェーでは、鉄道の本数も少ないのですが、オスロ首都圏だけは別で、ここからオスロまでは、近郊電車といった感じの電車が割と頻繁に出ています。ただ、長距離列車は昔ながらの汽車の面影を残した列車も多いのに、近郊電車は他の国と似たりよったりのモダンな車輌になってきています。仕方ないことですが、鉄道の旅の楽しさはちょっと減殺されてしまいます。

(撮影:2014年09月)

トゥルネ Tournai (ベルギー)

ベルギーのフランス語圏、それもフランス国境に近い都市、トゥルネの中心駅です。オランダ語ではDoornikという、似ても似つかぬ名前で、想像すらつきませんが、フランス語圏にある駅なので、駅名標などの案内はフランス語だけです。

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少し前までのベルギーには、レンガ色に近い渋い赤色の旧型電車があちこちに走っており、釣り掛けモーターの唸りも高らかに走り回っていましたが、今回はほとんど見かけませんでした。しかし旧型電車もまだこの色に塗り換えられて使われているようです。それでも徐々に数を減らしているので、乗るのも今のうちだなと思いました。

(撮影:2015年04月)