欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

リリエンフェルト・クランケンハウス Lilienfeld Krankenhaus (オーストリア)

ウィーンから西へ80キロ余りの幹線上に位置する都市、ザンクト・ペルテン。ここから南へ垂れ下がっている、ヨーロピアン・タイムテーブルにも掲載されていない盲腸ローカル線は、途中でさらに二つに分岐し、どちらも行き止まりの終着駅になります。こういう形状のローカル線は、日本にはありそうでありません。石勝線開通前の夕張線と登川支線が、やや近いですが、あちらも登川が明らかに支線格でした。それに対してこちらは、途中の分岐駅トライゼンから分かれた後も、そういう優劣はなく、運転本数も同じです。それでも、距離の長い方がザンクト・ペルテンから終点まで直通で、短い方はトライゼンで反対ホームの列車へと乗り換えることになります。

f:id:localtraineurope:20170812085649j:plain


ここは、その乗り換えた方の、終着の一つ手前の、単線でホームだけの無人駅です。リリエンフェルトという町の外れにあり、近くに病院があるぐらいで、それが駅名になっています。その他は国道が並行していて、人家が散在している山村です。お店などは見当たりません。そこに一輌編成の気動車列車が到着。乗降客は私だけでした。

(撮影:2017年03月)