欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

モナコ・モンテ・カルロ Monaco Monte Carlo (モナコ)

ヴァチカンに次いで世界で二番目に面積の小さなミニ国家、モナコ。その国内唯一の鉄道駅が、ここ、モナコ・モンテ・カルロ駅です。かつて地上駅と地上路線だった頃は、モナコ駅とモンテ・カルロ駅は別に存在したそうです。駅は急峻な地形と高い人口密度を反映してか、路線ごと地下化された際に移設された半地下の構造で、内装はなかなか豪華にできています。モナコはフランスと地中海に囲まれた国家で、鉄道は両隣の駅ともフランスであり、運行しているのもフランス国鉄SNCFです。シェンゲン協定などが無いころから、出入国審査などはなく、通貨もユーロ以前からフランスと共通で、鉄道で旅行しても、ここで国境を越えているなどという意識は全く感じません。世界に鉄道のない国はいくつもありますが、鉄道の駅が1つしかない国は、モナコだけではないでしょうか。

f:id:localtraineurope:20150202001042j:plain

列車の方は、近郊列車が案外頻繁にやってきます。シャンデリアかと思うようなライトが輝くこのおしゃれな地下駅には、やはり新型電車がお似合いですが、そこに数は少なくなったとはいえ、たまに機関車牽引の古い客車列車も入ってきます。残念ながらその写真は撮れませんでしたが、なくなる前に撮っておきたい気がします。

(撮影:2014年5月)