欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

ヒルフェルスム Hilversum (オランダ)

アムステルダム中央駅(Amsterdam Centraal)から29キロのヒルフェルスムは、鉄道の要衝の一つです。街としても栄えていて、アムステルダムへのベッドタウンだけでなく、企業もそれなりにあって、通勤目的地としての機能も強い街です。鉄道の要衝といっても、このあたりは結構多くの路線が縦横に入り乱れている上、必ずしもアムステルダムから放射状に出ている路線ばかりが栄えているわけでもないので、同じ程度の鉄道の要衝と言えそうな駅が結構点在していて、複雑です。

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アムステルダム発ベルリン行き長距離IC客車列車の到着です。機関車はオランダ国鉄の黄色で、後ろの客車はドイツ国鉄の白と赤です。アムステルダムを出て最初の停車駅がここで、この後もオランダ国内の駅に結構こまめに停車してから国境を越えてドイツに向かいます。アムステルダムから、この列車のオランダ最後の停車駅、ヘンゲロー(Hengelo)までの直通列車は7往復のドイツ直通IC特急だけです。それ以外のオランダ国内の区間列車は 全て途中で乗り換えが必要です。そのため、この列車はオランダ内だけの客にも便利な列車なので、長距離国際旅客よりはアムステルダムからオランダ国内各駅までのローカル利用者がずっと多く、国境を越える乗客は少なかったです。ICは、言うまでもなくインターシティーで、昔は最速列車だったかもしれませんが、今やローカル長距離急行の風情で、なかなかのんびりした旅が楽しめます。

(撮影:2014年1月)