欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

ザーネン Saanen (スイス)

ベルン州南部の山村の一つ、ザーネンは、1904年にモントロー(Montreaux)からの狭軌鉄道が延びて以来、観光開発も進んだそうですが、もともと山村型農業が盛んなエリアです。険しいアルプスの山々とはまた違った、牧歌的なの雰囲気の強い地域で、これもまた山国スイスらしいと言えます。ザーネンはまた、ドイツ語圏ですが、フランス語圏とのボーダーに近いです。同じ国なのに隣の村の人は言語が違う、といった微妙なエリアなので、バイリンガルの人も多いようですが、それでも村の言語は圧倒的にドイツ語だそうです。

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山村部は冬の日が陰るのが早いです。特に加工もしていないのですが、色温度がかなり高かったようで、こんな青みの濃い写真になりました。軽便鉄道なので、線路とホームの段差もほとんどなく、簡単に線路に入れてしまいますが、そこへ立派なパノラマ客車を繋いだ列車が堂々と入線してくるさまは、壮観です。

(撮影:2011年12月)