欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

カマレーラ Camallera (スペイン)

スペイン北東部の地中海岸から少し内陸を走る幹線の途中の小駅です。特に観光客などが降りそうな所でもなく、線路の片側は小さな集落、反対側は畑が広がっていました。鉄道は町の人の足としては、そこそこ利用されているようで、発車時刻が近づくと、三々五々と人が集まってくるものの、長閑そのものの駅でした。

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複線区間ですが、線路を良く見ると、片方だけが三線軌条になっています。これは、フランスからの標準軌の高速列車が広軌のスペインに乗り入れるための線路だからです。もともとのスペインの広軌の列車は複線なのでそれぞれの方角にしか走りませんが、その合間を縫って、一日数本、高速列車が一方の線だけを使って高速で駆け抜けます。本数が少ないとはいえ、スペイン人も意外と器用なことをやるもんだなと、この時はとりあえず感心したものです。

(撮影:2011年4月)