欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

ヴォルメランジュ・レ・ミーヌ Volmerange-les-Mines (フランス)

小国ルクセンブルクの首都ルクセンブルク市は、隣接するフランス、ドイツ、ベルギーのいずれの国からも通勤圏にあります。さほどの大都市とも言えませんが、この地域一帯では近隣諸国も含めてそれなりの中心性があります。ヴォルメランジュ・レ・ミーヌ というフランスの町も、そういったルクセンブルク広域都市圏に属する町の一つで、フランスでありながら、ルクセンブルクの衛星都市の機能も持っています。

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国境審査もほぼ撤廃された欧州で、国境を越えて日常的に通勤や買い物に行くなんて話は、別に珍しくも何ともありません。しかし、フランス国内にある駅が盲腸線の終着駅、それもルクセンブルク国鉄の終着駅で、フランス国内の他地域へは全くつながっていない、というのは、ちょっと珍しいでしょう。知らずに駅を見ただけでは、ルクセンブルク国鉄の駅だとしか思えません。やってくる車輛も100%、ルクセンブルク国鉄のものです。しかし、そうしてフランス国民を自国へと運んでいるルクセンブルク鉄道なのですが、この国境を越える一駅間の利用者は非常に少ないです。

(撮影:2011年1月)