欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

パケネ Pakenė (リトアニア)

パケネは、リトアニアの首都ヴィルニュス(Vilnius)から列車で5駅32分。といっても、本数は1日に下り5本、上り6本しかありません。しかもたった一輌の気動車列車です。列車はその次のケナ(Kena)が終点です。ケナは、ベラルーシとの国境駅。ローカル列車以外には、ベラルーシとの国際列車が日に何本か通過しますが、小駅パケネには停車しません。リトアニアもベラルーシも旧ソ連に属する国。そのため、かつてはもっと交流があったのでしょうか、非電化ながら、複線区間となっています。

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ここで降りてみた理由は、終点ケナが国境駅のため、きっと出入国審査官や税関職員がいて物々しくて、写真など撮りづらいだろうと思ったからです。パケネは、そんな想像もできないぐらいの寒村の、ホームと待合所だけの無人駅で、駅付近にも人家は僅かの、本当に寂しい所でした。それでも鉄道を頼りにしている人はいて、夕方のヴィルニュス行き列車を15分も前に来て待っているおばさんと、発車数分前にやってきた若者2人組がいました。

(撮影:2013年3月)