欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

ピサラ Pizarra (スペイン)

ヨーロッパ中から太陽を求めるリゾート客を集める一大拠点に成長した、アンダルシア地方の中心都市マラガ(Malaga)。その中心駅から、海岸沿いに行く電車は空港を通り、フェンヒローラ(Fuengirola)まで、30分に1本という高頻度運転です。その合間に、ぐっと本数が少ない、山に分け入るアローラ(Alora)までの電車が時折りやってきます。本来、こちらが幹線だったのですが、高速新線ができたこともあり、今や完全なローカル線。ここピサラに停まるのは、そのマラガ寄りの区間を走る、ローカル国電です。

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ピサラはマラガへの通勤圏でもあると思いますが、山峡の小さな集落です。高層リゾートマンションが建ち並ぶ海岸沿いとは全く趣の異なる、スペイン本来の田舎らしい風景がそのまま、という所でした。列車も空いていて、乗客も地元の人ばかり。マラガから出る両路線の対比が実に際立っていました。

(撮影:2011年4月)