欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

ブリウド Brioude (フランス)

フランス内陸部にあり、農業が盛んなオーヴェルニュ地方にある駅です。ブリウドは人口7千人弱の地味なマーケットタウンです。近年、人口は漸減傾向にあるようです。路線はこの町を通り、フランスを縦断する亜幹線の一つで、オーヴェルニュ地方の中心都市、クレルモン・フェラン(Clermont Ferrand)から、地中海に近いニーム(Nîmes)まで、303キロを5時間余りかけて走る列車が、日に数本運行されています。

f:id:localtraineurope:20141003202820j:plain

1日に1本だけのマルセーユ行きがディーゼル機関車+客車3輌で入線してきました。乗った印象と雰囲気を例えるならば、まさに日本のかつてのローカル急行。パリからニームへ、TGVなら3時間のところ、クレルモン・フェランで乗り換えるこのルートで行くと、距離はほとんど変わらないのに、丸一日かかります。しかし景色は比べ物にならないぐらい、こちらの方が良くて、欧州でも汽車旅マニアに高い評価を得ている路線の一つです。私も一度、全線走破してみたいと思っています。フランスの広さを感じられる旅にもなるでしょう。

(撮影:2011年12月)