欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

イーグルスクリフ Eaglescliffe (イギリス)

もし今、ダーリントン(Darlington)からストックトン(Stockton)へ鉄道で行こうとすると、乗り換え駅になるのが、ここイーグルスクリフです。しかしここで乗り換えて鉄道で両駅を行き来する人は、もう非常に少ないようです。ダーリントンからの列車は、ここからストックトンへは向かわず、海沿いをソルトバーン(Saltburn)という所まで走っていきます。こんな2輌編成の小さな気動車列車です。この写真は、ソルトバーン発ダーリントン行きがホームに入ってきたところです。

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 ダーリントン、ストックトンと聞いて、聞いたことあるけど何だっけ、という方もいらっしゃるかもしれません。そう、ここは世界で最初の鉄道が1825年に開通した区間です。日本最初の鉄道の新橋と横浜も、今の駅と同一場所ではないのと同様、長い歴史の中では色々な変遷があったようで、ここイーグルスクリフ駅も、開通当初にはありませんでした。それでも1853年開駅だそうですから、日本最初の鉄道開通より19年も前。世界有数の長い歴史を歩んできた駅の一つです。現在の駅は残念ながら、古い駅舎もなく、特に古さを感じさせるような遺構も見られない普通の駅です。それにしても、ダーリントンからストックトンまでの直通列車がないのは残念でした。

(撮影:2011年9月)