欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

タタバーニャ Tatabánya (ハンガリー)

タタバーニャは、ハンガリーの首都ブダペストから東へ45キロにある中都市です。ウィーンへ行く幹線鉄道や国道が通っている交通の要衝です。さしたる観光名所もないので、降りた人は少ないでしょうが、この区間を鉄道で通り過ぎた人は結構いらっしゃるはずです。

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この本線客車列車の旅だけでも十分にローカルな味わいですが、こういう乗換駅では、あちらの列車が気になります。ここから出ているのは、オロスラーニ(Oroszlány)という所まで15キロを17分で走る、途中駅3駅の盲腸支線です。しかし後で調べると1時間に1本と、運転本数は案外多く、オロスラーニも人口2万の市だそうです。これといって見所もない町のようですが、それでもこうして電気機関車に客車2輌という編成で切り欠きホームに佇んでいる姿を見ると、乗り換えてしまいたい衝動に駆られます。日本だと、こんな短距離ローカルの客車列車があったのは、1980年代ぐらいまででしょうか。

 (撮影:2013年1月)