欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

ヴァッサービリヒ Wasserbillig (ルクセンブルク)

ルクセンブルクで一番標高の低い、モーゼル川の下流側にある町の駅です。隣がドイツという国境駅です。ルクセンブルクからここまでは、1時間に1本のこの駅止まりの普通列車と、1時間に1本のドイツ直通の快速列車とが、交互に走っています。駅の裏手はモーゼル川の流れで、対岸はドイツです。線路に沿って歩いても、10分ほどでドイツに入ります。ルクセンブルクの中でもドイツの影響が強い地域だと思いますし、この地名にしてもどう見てもドイツ語系ですが、駅の案内表示はフランス語のみ、というのがちぐはぐな面白さを感じさせます。

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町自体にこれといった見所はないのですが、国境の好きな私は何度も訪れていますし、この町のホテルに宿泊したこともあります。ルクセンブルク国内乗り放題切符で旅をしていた10年前、携帯電話を通じてメールの送受信をしていた私は、わざわざここに来てドイツの携帯電話会社をマニュアルで選んで、メール送受信をしたりもしました。当時、ルクセンブルクよりドイツの方が通信費がだいぶ安かったからです。逆に、ガソリン、酒、タバコの値段はドイツよりルクセンブルクの方がずっと安いそうで、そのため、この町はドイツからそれらの買出しに来る人で賑わっています。ルクセンブルク最大のガソリンスタンドもこの町にあるそうです。

(撮影:2011年1月)