欧州ローカル列車のブログ

欧州ローカル列車の旅 のブログ編です。 ヨーロッパ各地を鉄道で旅行した時の様子を、1枚の写真と簡単な解説とでご紹介しています。

ネンデルン Nendeln (リヒテンシュタイン)

スイスのブッフス(Buchs)と、オーストリアのフェルトキルヒ(Feldkirch)を結ぶ19キロの区間のうち、途中の約半分は、欧州きっての小国、リヒテンシュタインを通ります。リヒテンシュタイン国内には駅が4つありましたが、うち1つは最近、列車が1本も停まらなくなり、休止状態となりました。恐らく二度と列車が停まることはなく廃止されてしまうでしょう。他の3駅も、停まるのはこの19キロの区間を行き来する一日8往復のローカル列車だけで、チューリッヒとザルツブルクやウィーンを結ぶ急行列車はどこにも1本も停まりません。列車はオーストリア国鉄の運行で、リヒテンシュタイン国内の駅もオーストリア国鉄が管理しています。

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ローカル輸送としては人の流れに合っていないのか、数少ない普通列車もガラガラで、リヒテンシュタイン国内の駅の乗降客はどこも僅かです。かといって優等列車も本数が多いわけではありません。この路線は単線で、ここネンデルンは、この区間で唯一、列車交換のできる駅です。そのためか古くて大きな駅舎がありますが、今は無人駅で、周囲も寂しい所なので、利用者も非常に少ないようです。

 (撮影:2011年12月)